皆様ごきげんよう、大変ご無沙汰しております。おかげさまで日々忙しく過ごさせていただいておりますと、こうしたブログやら、SNSなんかはもう疎かになってしまいます。皆様に情報が伝わらず、大変心が痛いところではございますが、それだけ私にとってインターネットというのは、優先順位が低いのでございます。
さてさて五月場所もあっという間に終わってそこからもう一週間が経とうとしておりますね、終わってみればいつもと同じ結果でした。いつもと同じ=つまらない結果です、また照ノ富士に持っていかれましたね。初日に負けた時点で、休場しなければおかしい状況の中優勝したのです。これは本人の不屈の精神だなんて世間はまくしたてておりますが、本質を掴まず忖度してるようなこんな評価をしてる人間なんて、ちょっと成績が落ちればガラッと評価を変える薄っぺらいものなのです。
決して表に出しませんが照ノ富士本人が一番優勝したことに疑問をもっていると思いますよ、はっきり言って精神衛生上よくありませんね。初めに大関に上がった頃のようにテングの第二波が訪れないとも限りません。「ワシ、怪我しても優勝できるやんけ」ってね。マスコミは、初日の時点で照ノ富士ではなく他の力士が優勝するのでは?と予想したのでは?(勝った大栄翔とか)。有望株はたくさんいます、豊昇龍・琴ノ若・霧馬山・若隆景・隆の勝がそうですね。
でも私は、他の力士が優勝するとは、いまいちピンときませんでした。自信を持って周囲に言えたのは、大関陣はダメだということ。特に正代は、カド番脱出という本人最重要課題が存在しない場所だったのでモチベーション的に絶対負け越すと言いました(嘘だと思うなら証人立てます)。公の場で、特定の人間を悪く言うのは良くないのですが、そんな気を使ったところで相撲内容が変わるわけではないので、無用な気遣いはやめました。私も正代も学生相撲出身力士です、学生は相撲部屋というカテゴリーとは別に学生出身というカテゴリーも少なからず存在します。大阪場所前には学生出身力士を励ます会というパーティーも存在するほどです。だから、大学も部屋も違い、年代にかなり差があっても大抵は挨拶はしたしされてきました。しなかったのは、正代ただ一人です。それは本人の勝手だし、今更挨拶なんていらないけど、こちらも言わせてもらえばそういった人間性が今の状況を作ってるのだなぁと思いますね。
強い力士はだいぶ特定できてきました、しかし頭ひとつ抜き出せません。すこぶる調子がいい時だけ大勝ちし、三賞を獲得、あわよくば優勝までというのがここ最近の傾向です。しかしこんな感じだと長期で安定した成績を残さないと上に上がれないシステムの相撲界で出世するのは無理でしょう。なんとしててでも出世するぞという雰囲気はあまり感じられません、勝負は時の運という感じですか?しかし人事を尽くして天命を待つでもないですね。なんか冷めきってるような気がしてなりません。
相撲界を100年先まで続くようにという記事を読みましたが、綺麗事にしか受け取れません。今までのやりかたでどうやって強い力士を育てるのでしょうか?相撲未経験者の中卒の子を幕内まで育てられますか?無理でしょう、学生出身力士でさえ出世できないのだから。教え方がわからない、けれどもマワシは取るな・前に出ろと型にはめる、結果が出なければ努力が足りないと本人のせいにする、これではせっかく志を持って入ってきた子がかわいそうです。なかなか強くなれなかったら、自分の指導に問題がなかっただろうかと悩んでもいいくらいなのに、今そんな人いるのでしょうか?ゴルフなんかしてる暇があったら弟子育成にその時間を費やした方がいいと思います。
決まり手が押しや寄り、叩きが多くなった原因は重量化だけではありません。そういう指導しかしてこなかったからということと、そういう相撲が美徳とされてきたからです。そもそも、力士の監督的責任の立場である親方というのは、人間性や指導力で選ばれておりません。ほぼ実績です、あとは余計なことをしない(貴乃花氏など)、お金を持っているなどです。親方という資格を取得する上で指導者という人に教える、人を育てるという上での大事な部分があまり重要視されておりません。そもそも親方になれる実績の持ち主は大義で言えばそんなに苦労せず割ととんとん拍子で出世していった人たちです。とんとん拍子でいかないと、実績も積めないし、お金も貯まりませんから当たり前ですけれども。
大相撲界は未曾有の危機なんてものは通り越して、下り坂に入りました。柔道の世界は小学生の全国大会をなくしました。今やスポーツの意義まで問われており、貴重な人材はどんどん少なくなります。相撲なんて尚更でしょう、土俵に金が埋まっているなんて名(迷)文句で誰が入門するでしょうか?心身共に負担のかかる世界に、お金じゃ割が合わないと思いませんか???