みなさん、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?日本では、恋人同士が街に出掛けるのが主流だが、欧米では家族団欒で過ごすらしい。私は妻がいるので無論後者になるわけであるが。ある程度歳を重ねても、クリスマスはそれらしいことはしたいのが本望である。小さい時の感動体験が体に染みついているのだ。
幸いにして、スケジュールは年内の仕事も全て終わっていたので、ささやかながら料理を作りパーティーをすることに。メニューは、妻が好きなタンドリーチキンにとエビフライ、そして畑でたくさんじゃがいもが採れたのでマッシュポテトを作ることにした。限られた時間の中で、三つ同時には作ることはなかなか骨が折れるので二日間かけてやることにする。合間には注文したケーキも受け取りに行ったりと一箇所にとどまらないので作業がはかどらない。日本人の性なのか汁物がないと口寂しいような気がして、途中ミネストローネ風のスープも作ることに。
料理とは頭を使い、体も使う。学校の授業でいえば、家庭科のみならず、数学、理科、体育あたりを同時に行う。理屈は簡単かもかもしれないが、ものすごくハードで台所は大きく成長させてくれる空間である。あ、最後の盛り付けもあるから、美術や技術も該当するかもしれない。後はドリンク、奮発してオーガニックのアルコール度数控えめのスパークリングワインを購入する。妻が仕事から帰ってくる時間をおおよそ検討をつけて作っていく、余裕がないのに風呂に入ってからでないと夕食は食べたくない派なので、キリのいいところで入浴。セッティングも完了し、あとは帰ってくるのを待つのみ。なんの飾り付けもないが、せめてもと作務衣(家ではたいがいこの格好)にディズニーランドで購入したニット帽をかぶって帰りを待つ。
いよいよ妻が帰宅し、パーティーが始まる。予想外の盛り付け様に少し驚いていたのでまさにしてやったりだったが、やり切った感であまり食欲もなく、食べながらでも眠れそうな勢いであった。本当の仕事終わりは、もしかしたらこの日だったかもしれない。けれど誰かのために一生懸命行うというものは案外悪くないものであり、これほどの充実感は他にはないからだ。
夜中トイレで目が覚めたら、枕元にプレゼントが入った靴下が置いてあった。当然妻からのプレゼントである、こんな嬉しいことはない。小さい頃サンタさんを信じていた時代に枕元にプレゼントが置いてあった記憶が蘇る、今年も素敵なクリスマスだった。
