この夢・幻の対決、どんな展開になるどろうか?私なりに考え、実況テイストでお届けしたいと思う。
さあ千秋楽結びの一番、2敗の東横綱千代の富士に1敗の西横綱白鵬。千代の富士勝てば決定戦、白鵬が勝てば優勝です。時間前の仕切りから、お互い睨み合います。千代の富士は静かに闘志を燃やしながらも鋭い目で白鵬を睨みつける、まさにウルフ!対して白鵬もじっと千代の富士を見るが、やや肩に力が入っているか?全身から汗がほとばしる。そんなこんなで、あっという間に審判が行司に合図。時間いっぱいとなりました。両者最後の塩に分かれる、千代の富士はゆっくりと、白鵬は腰を少し降ろし、いつものように足早に戻る。しっかり汗を拭きながら気持ちを整える千代の富士、相変わらずみぞおちを中心に胸までしか拭かない白鵬。
最後の塩を撒いた、両者とも鮮やかに塩が舞う。千代の富士表情変わらず淡々と仕切る、白鵬はじっと相手を見ながらまわしをたたき自分を鼓舞するかのよう。しかし異様なほど体が紅潮し、汗が吹き出す。先ほど拭いたばかりなのにもう意味をなさなくなっている。さあ軍配が返る、両者腰をおろすが手をつかない。千代の富士じっと腰を下ろしたまま手だけ付かず微動だにしない、しかしいつでもたてるという気構えが感じられる。白鵬、腰を下ろし、右手は肘をももに添え左手は手のひらを膝に添えながら上下に体を揺さぶっている。タイミングを図っているのだろうがなかなか掴めない。おっと白鵬が先に腰を上げて嫌った、千代の富士も一旦立ち上がる。両者もう一度蹲踞から、2回目の立ち合い、さあたった!白鵬左から張り差しいくが、頭で当たらない千代の富士にはヒットせず、続け様に今度は右からかちあげるが、腰も低く顎を引いた千代の富士には効果なし。そうこうしているうちに腰の位置が一段低い千代の富士懐に入った、いい位置で左前みつ、右を差した。両者右の相四つで土俵中央がっぷりになる、白鵬左の上手がやや遠いか?少し腰が上がった、汗が顔にもたくさん吹き出し時折目をパチパチさせている。目がしみたか?膠着状態が続くが、そうこうしているうちに千代の富士右の下手をじわじわと深く取り直す。
30秒が経過しました、おっと千代の富士外掛にいくが効かない。今度はたまらず白鵬が右下手を離し、左からの上手投げを打ちながら右手で千代の富士の首根っこをおさえつけるが効かない。ふたたび白鵬下手を取ろうとするが、それを左から絞って嫌う千代の富士。逆に左も差した千代の富士は双差しになった!間髪入れず前に出ていく千代の富士、下がりながら蹴返しを繰り出す白鵬だが効かない。土俵際最後の粘りを見せる白鵬だが、千代の富士とどめの吊り出しで勝負有り!優勝決定戦に持ち込まれました!!
さあ約10分の休憩を挟み、両者再び入場してきました。きれいに大銀杏も結い直されております、さあお互い土俵に上がる。白鵬先程の一番の影響がまだ残っているのか?それとも優勝を意識してのプレッシャーが尋常じゃないのか既にかなりの汗が吹き出しております。一方の千代の富士は先ほどと変わらず淡々と仕切ります。あっという間に時間いっぱい!勝った方が優勝です!!立ち合い今度はまともに立った、今度は白鵬左から渾身の小手投げを繰り出す。両手で投げるというより、上から潰すといった感じだ!かなり強引だが効かない、逆に千代の富士左の前みつを取り、若干外側にまわしを持ち替えて左上手万全!ここから渾身の上手投げ!!ウルフスペシャルが出ました!!千代の富士優勝が決まりましたー!!
白鵬の背中にはべったりと砂がついております、館内からは両者への盛大な拍手が贈られております。まさに大相撲、この二人の対決を二番も見られたお客さんは大満足でしょう!