大変残念なお知らせですね。

 7月20日は大変ショッキングなニュースが飛び込んできましたね、こんな記事を書くのは大変心苦しく、何にも為になりませんが見過ごすこともできませんので、腕は鈍く重たい感じがしますが書きます。

 貴源治が大麻で逮捕されてしまいました。びっくりというかなんというか、びっくりする部分もあるし、そうなのかと妙に腑に落ちる部分もあり、変な感じですね。名古屋場所でも、彼は少し話題になってました。SNSで話題になっていたのが、炎鵬戦。私は見ていません、あえて見ませんでした。だって痛々しかったんでしょ?やだよそんな相撲見るのは・・・。炎鵬に対して、どんな思いで相撲を取ったのかということは考えました。小さいし、粘り強いから懐に入れないように必死だっただけなのか?人気があって鼻につくからやっつけてやろうと思ったのか?それは本人のみぞ知ることなので、あまり深追いしてもしょうがないのですが、私はある結論に達しました。

 貴源治は出世は無理だなと思いました、体格は申し分ないですが心は雑だなと。心が雑だから、技も雑。体の使い方もなっていない。いわゆるムラっ気が顕著に出る人間と思ったのです。炎鵬戦だけでそう判断したのではありません、私が現役時代に見てきた彼の姿や、新入幕の時の相撲を見てもそう感じてました。一つ一つ断片的なこと、点同士が繋がり線になった。そしてその先に、今回の事件という運びになったのだと・・・。

 性格が不安定のであるように思えました、新入幕の時は前半良かったのに後半崩れた。何かイライラしてるように思えた。支度部屋での振る舞いも、でっかいヘッドホンをつけて音楽を聴きながらストレッチしてましたね。まぁ今の支度部屋は、喫煙・飲食は禁止されクリーンなイメージがあるかと思いますが、音楽聞いたり、ガムかじったりという、決して聖域のような雰囲気ではないことは確かです。そして周りの力士との会話も、破天荒というか、御身の部屋の話を赤裸々に語っているわけです。内容はここでは言いませんよ、どうしても聞きたい方は問い合わせください。これから、真剣勝負に臨む人間が井戸端会議みたいなことしてもしょうがないだろと思いましたよ。

 あとは、当時彼の師匠である貴乃花親方が、相撲協会に対しライバル心剥き出しにしていたので、弟子に対してもそういう指示をしていたのでしょうか?大抵の力士は、たとえ違う部屋でもあっても挨拶はするものです。けれど絶対しなかったですね貴源治は。それは彼の自由ですから、何か思うことはあったのだと思いますが、そればかりだと自分が困ったときに助けてくれる人が現れませんよ。

 憎まれっ子世に憚るとでもいいましょうか、あえてそういうキャラでいこうとしたのか、それとも根っからの性格だったのか・・・。相撲に対しての気持ちが薄れてしまっていたのか、私生活の方から自他共に気づかないくらい少しずつ崩壊していきましたね。あの性格的に、相撲に思いつめて止むに止まれず手を出したとは思えない。ついつい交友関係も乱れ、大麻を勧められ、手を出したのだろう。普通の人なんかまずお目にかかることもない物なんだから。

 素質があっただけに本当にもったいないと思う、激動の貴乃花部屋ではなく、違う部屋に入っていたらどうなっていただろう。今更たられば話したところでどうしようもない。相撲界で貴重な人材を一人失った。やはり今一度、弟子の指導方法を考え直さなければいけない。厳しくするとかではない、今でも十分厳しい環境に力士は身を投じている。もうこれしかないっしょ?相撲に熱中できる環境を作ってやること、熱中できる環境とは?稽古の時間をたっぷり取ってあげるんです。今なんかわからんけど、特に出世を目指しているわけでもなく、ただ部屋に居座っている兄弟子が幅を利かせている相撲部屋がある。そんなのがいて、みんな強くなろうという雰囲気が出るだろうか?伸び盛りの若手に胸を貸して、自分の経験してきたことを伝授するような人間ならいい。しかし、そんな人間がだらだら相撲部屋に居座るわけがない。ウジウジ愚痴ばっかりこぼし、雰囲気を悪くするだけ。真面目に強くなろうとする人間をバカにし、足を引っ張る。

 今こそ、昔の制度の幕下に5年以内に上がれなかったら引退するというのを復活してもいいと思う。私も引退して社会人になったが、とにかく180°違う世界に飛び出すわけだから大変だ。ある程度までピシッと期限を決めて、次のステップに進む方が理にかなってる。人生は、現役時代よりその後の方が圧倒的に長いのだから。

 あとは、好きな稽古をさせる。だらだらふざけるのはもってのほかだが、考えて工夫してそれを実践したいのならさせるべきだ。例えそれが間違っている稽古だとしても、自分でやってみてつまづかないと気付けない。好きな稽古をすれば、夢中になれる。夢中になれば、稽古だけに集中し、余計なこともしなくなる。そんな環境がやがて訪れることを願ってやまない。

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