今日はいつもと変わった人達に注目。

今日はいつもと趣向を変えて皆さんにお届けしたい、私の出身地である山形県の郷土力士にスポットを当ててみたいと思う。まずは琴ノ若から触れていこう。ん、なんで?と思われた方もおられるかもしれない、そう彼の出生地は当然のことながら千葉県だ。実家は松戸にある佐渡ケ嶽部屋なのだから。番付表記も出身地は千葉県となっている、ではなぜ?それは師匠であり父でもある先代の琴ノ若関が山形出身であるから、そして部屋の後援会の母体が、山形の企業であるということで佐渡ケ嶽部屋の力士は特に応援されているということも加味され、山形県の中では郷土力士として認識されているのだ。実際私も山形新聞さんで相撲のコラム「結びの一話」を書かせていただいてるが、ここ最近は琴ノ若に話題に触れることが多い。

さて前半戦を振り返ってみようと思う。初日は気後れしたのか、先場所のトラウマなのか、玉鷲にいいところなく負けた。これは流れが悪くなるのではと心配したが、二日目は硬さが取れたというか、吹っ切れたように大栄翔に対して、相手のお株を奪うような一気の押しで圧倒した。三日目も千代翔馬を退け、このまま勢いに乗っていくのではないかと思ったが、四日目からは関脇以上との対決で4連敗した。結果だけ見れば黒星が並び、まだまだ通用しないのかと思ってしまうかもしれないが、そんなことは全くない。負けた相撲は全て善戦している、着実に力をつけてきている印象を残した。そして中日八日目は、それを証明するかのように正代から白星を挙げた。やる気のない正代に勝ったところで調子の良し悪しを測るのはいかがなものかとも考えたが、やはり初の上位挑戦の場所で大関に勝つということは、並大抵の人間ではできないことだし、間違いなく自信になる。

後半戦はどういう展開になるだろうか?上位との挑戦も終わるし、まだまだ勝ち越しのチャンスはある。若いから疲労の心配もないだろう、稽古熱心な部屋で、しかも師匠の息子ともなれば、揉まれまくってスタミナは十分なはず。まずは勝とうが負けようが関係なく、上位の水に慣れることだろう、それも時間の問題に思われる。見劣りしない立派な体と落ち着いた表情は早くも大器の片鱗をのぞかせている。祖父は横綱、父は関脇であるから何かと注目を浴びるがプレッシャーを感じないように頑張ってほしい、もっとも落ち着いた表情からはその心配はなさそうであるが。

もう一人郷土力士を紹介したい、東幕下11枚目の北の若である。彼は正真正銘の山形は酒田市の出身である、そして私と同じ八角部屋に所属している。彼はアマチュア時代数々の実績を残し、高校からは埼玉栄に越境入学。高校横綱と国体優勝のビッグタイトル二冠を達成して鳴り物入りで大相撲の世界に入ってきた。解説の北の富士氏の妹さんがお店をされている、「ちゃんこ北の富士」酒田店に北の若の親類が訪れていたことで、小さい頃から北の富士氏にその存在を知られていた北の若。そういったご縁もあって、北の富士氏自身の弟子が師匠を務める八角部屋に入門したという流れ。北の若という四股名も北の富士氏が命名、入門の際には酒田まで来られたというくらいの期待の秘蔵っ子なのだ。

そのくらいのポテンシャルを秘めた北の若であるから、とんとん拍子で出世していくのかと思いきや、案外そうでもなかった。未だ各段優勝は飾っていない。私の予想では、毎場所優勝争いに加わり今頃はとっくに十両に上がっているかと思っていた。これが大相撲の厳しいところ。いくら過去に実績を積んでいたとはいえ、それがそのまま反映されるとは限らないのだ。まず体がなかなか出来上がってこなかった、むしろ張りがなくなったかのように見えた。そして相撲もバラバラである、頭で当たるのか当たらないのか立ち合いから迷い腰も高い。四つも右か左か定まってない、元々若さに任せた勢いだけの相撲を取っていたが、大相撲でも変われずに伸び悩んでいた。

そんな北の若だが、今場所は優勝すれば十両昇進という、幕下十五枚目圏内で四連勝とストレートの勝ち越しを決めた。今のところ優勝のチャンスはまだある、さあ優勝できるだろうか?相撲内容から見ると少々厳しいかな・・・。相変わらずバラバラである、どちらかというとラッキーで勝った相撲もあった。安定感がもう少し欲しいところだが、体は大きくなってきたような気もする。徐々に内容も良くなってきている感もあるから、もしかしたらという淡い期待もある。しかし、幕下以下は全勝同士の取り組みが組まれていく。絶好調同士の取り組まれ、それを勝ち抜いた者が優勝となるわけだから、相手だって調子は上がっているのだということは忘れてはいけない。

しかし、一学年上とはいえ、高校時代互角、いやそれ以上に渡り合っていた琴勝峰や王鵬が十両で活躍してるのだから、北の若が上がれないわけない。クニモン贔屓になってしまうが、今場所で決めてほしい!

そんな感じで今日は山形出身の二人の力士の話題に触れてみた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です