今日は故伊東勝人監督の誕生日

 今日十一月三十日は今年一月十八日に亡くなった故伊東勝人監督の56歳の誕生日だ。監督との出会いなどは、ブログに以前投稿したのに書いているが、まだ書いていないこともあるので、そちらに触れてみたいと思う。

 私が大学四年のインカレ前、毎年恒例の丹波篠山にある王子山稲荷、通称まけきらい神社への参拝の道中だった。監督がいつも大切に身につけている、時計の話になった。「監督、その時計カッコいいですね。」「おぉ、これか?これはおれがアマチュア横綱になった時に記念で買ったんだよ。お前がインカレで個人か団体で優勝したらやるよ!」。オメガのシーマスターである、あんまり時計に詳しくなかったが、値段が高いのは察した。けれども、優勝したいとは思いつつ、できるとは思ってなかったので、あげるという話はすぐに忘れた。監督だって、鼓舞するために言ったまでで本当に優勝するなんて考えてなかっただろう。

そして、インカレは優勝した。急遽開かれた祝勝会で、監督におかげさまで優勝できましたとお酒をつぎに行った時に、「おぅ、おめでとう。約束通りこれやるよ」と、身につけていた時計をその場でもらった。いくら約束とはいえ、大事なお気に入りの時計をためらいなく渡すところは、本当に男らしいと思った。

 今もその時計は大切に持っている。体がそんなに大きくなかったのに、手首が太かったのか私は相撲取り時代ベルトを2回詰めた。そして、引退したあとも2回詰めたので、計4つ分詰めたことになる。昔の相撲人の強靭な肉体が垣間見れる。

何か大事なことの時にはその時計を使わせてもらっている。独り立ちしなければいけないのであるが、やはりまだ頼りたくなるのだろうか。監督は今どうしているのだろう?元気で酒でも飲んでるのだろうか?やはり相撲を取っているのだろうか?たまに夢に出てくるけど、やはり相撲の指導をしていた。今日は特別な日、お誕生日おめでとうございます!

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