伊東勝人vol.2

 近畿大学に入りたいがつてがなく進路に悩んでいた時、伊東さんが私のことを勧誘したいという情報が入った。当時今の大学選抜金沢大会の前身である石川県の大学七尾大会の前日に山形まで来てくださることになった。私は遠征で山形にいなかったので親父が直接会って話を聞いた。夢のようだった、憧れの人と自分の親がまさか会うなんて・・嬉しさと怖さが同居した不思議な気持ちだった。近畿大学に行きたい、けれども右も左もわからない大阪。そして選手層の厚い近大相撲部でやっていけるのだろうか?いざ、現実味を帯びてくるとビビってしまっていた。そして後日、高校の相撲部の道場の内線電話に伊東さんから電話がかかってきて初めて話した。何喋ったかは覚えてない、パニック状態だった。正直当時何校か大学から誘われており、近大は最後に声が掛かった。いよいよ悩みどころ、大相撲はとりあえず諦めたけれど大学相撲は一度決めたら4年間最後までやり遂げないといけないからしっかり自分で選ばないといけない。

 そうこうしてるうちに、これも当時行われていた秋田の大学選抜鷹巣大会を観に行くことになった。秋田の顔の知れた高校生達とたむろしながら試合を観戦、途中売店のババヘラアイスを買いに行ったら後ろから伊東さんに声をかけられた。「義之、久しぶりだな〜。アイス買ってやるよ」って奢ってもらった。

 久しぶりだな〜って言われても、面と向かって喋ったのこの時が初めてだったのだが・・・。

実はこの時アイスを奢ってもらった私ともう1人は4年後インカレ決勝戦で対戦することになる。私ももう1人も山形と秋田という田舎もんだけに、このアイスでほぼ自分の進路が決まった。

続く

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