大相撲コロナ対策

 朝乃山のキャラバクラ問題について触れてみたい。まず誰が何と言おうと朝乃山本人が悪いというのは変えられない事実である。未だに処分の内容が決まっていないが、大方の予想は三場所連続出場停止以上になるであろうと言われている。本人はクビも覚悟してたらいが、現役を続けるにしても大変な道のりが待っているのは確かだ。

 今のお相撲さんは本当に大変である、現役力士だけでなく、親方衆も然りだ。今回の騒動で相撲協会員はますます週刊誌の格好のターゲットになることだろう、これからより一層気を引き締めなければいけない。もう一年以上自粛を強いられてきたが、流石にここまで長引くとは思っていなかっただろう。力士の我慢もそろそろ限界に近づいてきている、その表れが今回の朝乃山の行動に繋がっているのだ。彼は無知ではない、大関という立場の人間が決まりを破ってしまったらどうなるかくらいわかっている。それよりも外出したいという気持ちが勝ってしまった、これは由々しき事態であって、第2第3の朝乃山が出てくるかもしれない。大関という地位は、力士の中でナンバー2の最高峰、それなりの待遇が保証されている。そんな立場の人間でさえ我慢出来なかったら、関脇以下の幕内・十両力士はどうなるか?更に、日々付け人業に追われ月給さえ出ない幕下以下の力士達はどうなるだろう?もはや限界である。

 対策はないわけではない、いくつか方法はある。あくまで私個人の考えなのであるがここで紹介したい。まず力士達の我慢をしてるということに対して価値をつけてあげること、毎場所支給される場所手当てに上乗せをすればよい。昨今、観客動員数も制限され、相撲協会の台所は火の車かもしれない。そこで考えたのが、朝稽古のLIVE配信だ。これは全世界に発信する。相撲は大好きだけれども、日本に来れない外国人はたくさんいる。ただでさえ神秘的である力士達の常日頃の鍛錬を見ることができれば、これほど嬉しいことはない。実際コロナ前は、多くの外国人が相撲部屋の朝稽古の見学に訪れていた。それも日本のツアー会社にそこそこいい値段の料金を払ってでもだ。外国人だけでない、日本の方もそう。 LIVE配信は相撲協会管理ではなく、各部屋に運営を一任する。配信で収益化を目指すは、義務ではなく各部屋で任せるようにするのだ。それぞれの部屋の稽古の内容次第で利益が変わるようになる、頑張った分だけ利益を得れる。逆に手を抜いた稽古をすれば、閲覧者は減り損益につながる。各部屋稽古内容ランキングなんか作ってみても面白いかも、更にはその部屋で特に頑張った力士に対しても個人表彰してもいいのでは?自分の稽古を見てもらい、評価してもらえればやる気も変わるだろう。そして全体的なレベルアップに繋がり、大相撲全体の人気向上も加速される。国技と標榜している以上、日本のスポーツ界において大相撲は頂点であり続けなければいけないのだ。

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