御嶽海と北勝富士、このライバルの実績に開きが出たのはなぜか?

御嶽海-北勝富士戦が注目の取組になるのは、相撲通ならおなじみである。学生時代からのライバル、同学年。しかし、二人の対戦成績は12-11で拮抗してるが、実績には雲泥の差がついてしまった。なぜ、このような現象になってしまったか?まずはそれぞれの部屋の環境である。御嶽海の出羽海部屋は名門でありながら、近年関取衆もいなくなってしまっていた。部屋再興の担い手として迎え入れられたのだから、厳しくも手厚く指導された。今出羽海部屋が成り立っているのは御嶽海のおかげである、優勝も2回したのだから威厳は保たれた。対して北勝富士の方は八角部屋に属しているが、師匠は理事長、力士の数も十分に確保できているから、いくら学生時代輝かしい実績を重ねた逸材とはいえ、あまりクローズアップされていない。本来なら御嶽海と同等角界の未来を背負って立つくらいの逸材なのに、そのくらいの指導やムードがなかった。この二人に対するそれぞれの部屋の熱量に差が出た。
性格的なところも大きい。御嶽海はとにかくマイペース、自分の枠からはみ出さない。そして閉じこもらない、いいと思うことは積極的に試す。やるときはやるといった日本人ぽくないマインドを持っている、あの出羽海一門の中でそれを貫くのはなかなか容易ではないが、自分の立場を番付同様に確立していった。北勝富士は、とにかくストイック。真面目である、たとえ右でも左と言われれば迷わず実行する。周りのうこと一語一句に耳を傾け、自分の糧にしようとする。なので、素晴らしき指導者から薫陶を受ければどんどん吸収して大関なんてすぐだろうが、そうじゃないのが現実。ややこしいしきたり、伝統に振り回されるくらいなら、マイペースで取り組む方法を模索したほうがいいのだが、移籍もできない大相撲の世界のシステムでは大変だろう。
あとは、これも性格的な要素が関係してるが御嶽海は15日間という長丁場でのペースを崩さないことに重点を置いている。なので、日々変わる体調に敏感に察知し、疲労で力が出ない時は無理をしない。たとえ批判されようが、お客さんがガッカリしようが関係なし、結果的に場所を通しての成績がよければそれでいいのだ。北勝富士は御嶽海戦は燃える、いつも以上にパワーを出す。だから息が続かない、コンディションがまばらになる。自分ではなく対戦相手にとらわれすぎて、ペースがつかめてない。この二人の見つめてる目線の先が大きく違うのだ。
こういったところが、二人の実績に差がついてしまっている要因だ。どちらがいい悪いなんてない、幕内という世界はそのくらいシビアなのだ。

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