早くも序盤戦が終了、しかし今の評論家は・・・。

いつも皆さんが感じていることかと思うが、あっという間に序盤戦が終了した。力士はここから疲労がたまりだし、ピークの峠を超えるまで我慢の戦いとなる。現役を経験してるのでわかるが、中盤戦はゴールの見えないトンネルへと突入するような感覚である。しかしボーッとしていたらあっという間に場所が終わっているような感覚にも陥る。先が見えない長い道のりのようで、気がつけば終わってしまうような一瞬の感覚。これが本場所であり、この複雑な矛盾した空間を日々ベストコンディションに努め、闘っているのだ。まさに修行である、そういった力士の心情を察しながら観戦してもらえれば、尚相撲が面白いのでは?

さて、話はそれたが肝心の取組を振り返るか。宇良が三連敗から二連勝と星勘定の部分からするとエンジンがかかってきたように見える。しかし、内容からすると調子が出てきたとは思えない。千代翔馬戦は相手が引いてくれるという墓穴を掘ったから、そして大栄翔は普通にいけば勝機は十分にあったが、はるか昔に負けているということ、何を仕掛けてくるかわからないというやりにくさをどこかで意識してしまっていて、肩に力が入りすぎ本来の動きではなかった。相手に本来ではない動きをさせるというのも、宇良の武器であるには違いない。これまで積み上げてきたイメージというか宇良ブランドの財産だ、しかしこれから幕内上位定着し、三役を目指すというのであれば、毎場所のように対戦していくわけだから、研究され感覚的に体の使い方を覚えられてしまったら、イメージの怖さはなくなってしまう。やはりかつての技のキレ、そして地力をつけなければならない。ネットニュースで豪快な送りつり出しと書いてあったが、うしろ取られて半ば戦意喪失している力士を持ち上げることがそんなに凄いのか・・・。私は、膝に負担がかかるからあの技には反対する。タイミングが良かったようには見えず、力任せだったからだ。体が小さいと、いかに全身を効率よくバランス良く使うかに意識が集中する。確かに気は休まらないが、体の使い方が研ぎ澄まされて、技のキレが増し、種類も豊富になる。体重を増やし、精神的負担が軽くなった代償に、体の効率的な使い方の感覚が薄れ、体力任せの力技が多くなってしまったのだ。何十年も相撲を見ている解説者がこの辺を指摘せず、ただ豪快で面白かったと評しているのが残念で仕方ない。結局は相撲の中身など見ておらず、力士の好き嫌い、気分でものをいっているということが露呈してしまった。こういう人たちが、今の相撲界を作り上げたのは自分の言動も一端の原因にあるのではないかというくらい悩んでもいいくらいだ。言いたいことは言って、高いギャラもらって、でも問題が起きた時には関係ないやはいかがなものか?もう少し考えて欲しいものだ。

私もただの小言をいうその辺の二流と一緒になってしまうところだった、気を取り直して次いってみよう。残念だが、北勝富士と豊昇龍が休場した。豊昇龍は再出場の可能性があるが、北勝富士は怪我なので無理みたいだ。今回はズバッと北勝富士の足の弱さを言ってきたが、ついにそれが表面化してしまった。やはりあのサポーターをつけていた右膝である、過保護にしてきたせいで弱ってしまった。たらればの話だが、もしサポーターに頼らず自分でバランスをとることに努めていたら、あの投げくらいで痛めただろうか?サポーターに任せっきりにしてしまったばかりに受け身までできなくなってしまった。何もつけず、常に体に恐怖心を持ち続け、ピリピリとした緊張感を研ぎ澄ませていると緊急回避できる能力が備わる。北勝富士には今後それが必要だ、それができるようになった時、本当の自信がつき大関を狙えるようになる。

貴景勝が琴ノ若を退けた、二日続けて元気者を倒したことは好材料。このままずっと連敗していたら、これから当たる対戦相手も変に自信満々に立ち向かってきて、余計負け続けていただろう。初顔で伸び盛りな若手二人を退けたことは、まだまだやれると証明し、嫌なイメージを植え付けることができる。なんといっても本人が一番乗ってくるだろう。この中盤を凌いで、上位とぶつかる終盤に備えて欲しい。

正代ー若隆景はパワーというよりかは、たまたまタイミングがハマって吹っ飛んだだけであろう。勝敗が決した後の若隆景の表情を見ればわかる。圧倒されていたら完敗という繊維喪失の顔を見せるが、しまったという土俵に未練が残る顔であった。稽古場であれば「もう一丁!」と叫びたくなる心境だろう。

結びの霧馬山ー照ノ富士戦は、いよいよ横綱ピンチかというところまでいったがダメだった。ようやく骨のある奴が現れたかというくらいの充実した自信に満ち溢れた表情に見えたのは私だけ??

照ノ富士攻略法が見えた!まずは組まずに距離を離す、押しもダメ。引っ張り込まれる、レスリングの頭をつける状態を保つ。自分から攻めない、我慢しきれなくなってたまらず横綱が動きだしてから動く。少しでも近づいたらその時点で吸い込まれるように捕まるのでアウトだ。言うは易し、やるは難し。しかし千里の道も一歩から、さぁ、照ノ富士のウィークポイントに誰が気づくかな?

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