横綱審議委員会

 やっぱりこの記事を書きたくなったか(笑)。毎場所恒例の横綱審議委員会、そのコメントがどう出されるのか気になって仕方なかったわけだ。うーん、今一度この横綱審議委員会がどうしてできたのかルーツを知りたくなってきた。ふむふむ、日本相撲協会の諮問機関・・・、諮問機関て?→諮問からわからない(汗)、ここは一つ国語の勉強から始めないといけない!諮問・・・有識者または一定機関に意見を求めること、諮問機関・・・学識経験者などが審議・調査を行い、意見を答申する機関。日本語が難しい、それか難しく表現して、誇示させようとしているのか・・・。

 簡単に言えば、相撲協会が相談してアドバイスをくれるのが横綱審議委員会という形をなしてるわけか。どういう組織かはなんとなく分かった、じゃあなぜこの組織が作られたのか?へー、昔複数の横綱が同時に成績悪かった場所があり、相撲協会が二場所連続負け越したら大関に降格させるというルールを作ったらしい、一瞬だが横綱が絶対的地位でなくなったことがあったのだ。しかし世間の反対でその話がなくなり代わりに横綱審議委員会が発足したという流れ。

 昔の横審(横綱審議委員会の略称ね)は、身分的にも、世間的にも絶対的権限があり相撲協会の親方衆より存在感があったのか??戦中戦後という時代背景もあったせいか、存在感のあるお目付け役だったのかもしれない。

 今のメンバーの方々はどうだろうか?パッと名前を聞いてすぐわかるような人達はいるだろうか?一番私が引っかかるのは、諮問というのは有識者に意見を求めることであるのだが、果たして本当に有識者なのかということ。横審の方々で相撲経験者、更に掘り下げれば大相撲出身者はいますか?決まりで、大相撲経験の人はなれないのだから当然おられません。なので、有識者とは言えません、好角家というならば何も言うことはありません。相撲が好きでいてくれたらこれほど嬉しいことはないです、でも好きだから力士の表立って見えない苦労など一部始終を見ずに批評するのはどうかと・・・。

 本当に品格に問題があるとかいうのならば、すぐに呼び出して公の場で注意するくらいの迫力を見せてほしいです。そうでないと本気度が伝わりません、ただの相撲好きな人達という認識で終わってしまいます。

 張り差し、カチあげ、猫だまし、土俵の後ろからの立ち合い・・・横綱のあるまじき行為と言われ続けております、冷静に考えて相撲経験者の私から言わせてもらえば、これらの戦法全ては簡単に相手を仕留めるのではなく、大変なリスクを伴う危険な賭けの戦い方です。張り手・カチあげは空振りしたらそこの虚をつかれ、なす術なく負けてしまうでしょう。猫だましもだませなくて、そのまま押し出されたらもう取り返しのつかない事態になったはず。土俵の後ろからの立ち合いも、一歩下がれば負けなのだから正代の方が有利なんです。

 あくまでルール内であるわけだし、勝敗に関しては誰も悪くない。もし、誰かが悪いとなれば、それは横綱ではなく、対戦相手になると思います。

 横綱だから、受け止めてくれるなんて時代はなくなった。何をしてくるかわからないという、不測の事態に備え、心技体の準備をしておかなければいけないのにそれが出来ない。古参が口酸っぱく言っている、番付上の人間には真っ直ぐ当たっていくんだっていう教えに、何も考えず従ってるせいで、日本人の真面目さに付け込まれ負けてしまっているのだ。

 私が翔猿の相撲を賞賛したところはそこにある、内容云々ではなく、今まで通りだと横綱の牙城を崩すことはできないからと過去の慣習にとらわれない相撲を見せた。批判覚悟で、チャレンジして行った彼のことをもっと評価してもいいのでは???

黙って誰からも怒られないような相撲取ったって負ければどうせ弱いだのなんだの言われるのだから、自分のやりたい相撲をやればいい。稽古場からやりたい稽古もさせてもらえないのだから、当然本場所でも体は動かない。これじゃ諦めるしかないでしょ?

 本当に相撲界のことを考えてるのならば、横綱ではなく、その他の力士のことをもっと言うべき。そしてコロナが明けたら、各相撲部屋の稽古を見に行った方がいい。普段どんな思いをして稽古に励んでいるか現場を見て、リアルな力士の姿を体感してほしい。そして、力士に声の一つでも掛けてもらえたらどれだけその力士は喜ぶことか。心の財産となり、より一層稽古に精進していくと思う。

 この話は私の実体験に基づいている、私が引退する一年前に幕下優勝した時のこと、場所後の横綱審議委員会の終了後、委員の先生の1人が、私のことをコメントしてくれた。場所前に部屋に稽古を見に行ったら、熱心に若い子を指導していた。ああいうのを見て、相撲界もまだまだ先はあると思ったということをおっしゃって下さった。

 私が相撲界にいた中で一番嬉しかった出来事である。本当に晩年の晩年だった、最後に一生忘れられない財産をいただいた。

 横綱審議委員会の先生方には、どうか今まで以上に厳しく、そして温かく力士を見守ってほしい。そう願うばかりだ!

 

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