笑顔の本質

笑う時ってどんな時?嬉しい時、楽しい時などのどちらかというと明るくいいことがあった時の表情である。昔から笑う門には福来たるなんて諺があるように、笑うことは自分にも周りにもいいことというイメージがある。人間の感情表現の一つであるが、私は昔から笑うことが苦手であった。写真を撮るときなど「はい笑ってください」なんて言われた時には、とてもごこちない笑いになる。当然だろう、面白くもないのに笑えるわけない。人に指図されて行うことではないのだ、と最近までは思った。

今私は笑顔ということに対しての概念が世間一般とは変わってしまった。感情表現の一つだけでなく、人間の一番最強の体のバランス力を司ってるのだと。これまで提唱してきた相撲術は下半身を中心とした動きが特徴だ、特に丹田と呼ばれるおへその少し下あたりは目がついているかの如く意識している。その丹田と、表情は密接に繋がっている。口角を上げ、笑顔の状態になった時ほど深呼吸がしやすくなる。心技体どれをとっても一番力を発揮しやすいようになるのだ。

文章だけではよくわからないかもしれない、では重量挙げの選手がバーベルを持ち上げる時の表情を思い出してほしい。口角を上げてないだろうか?口角を下げた暗いどんよりした顔であげる人を私は見たことがない。そして人間が好きなことに集中している時はやはり笑顔である。頭を使う作業でも、体を使う作業でも表情は豊かなのだ。それは楽しいという感情だけでなく、人間がどのようにすればベストに体が使えるか本能的にわかっているのだ。

日本では幕末から写真が撮られ始めたが、江戸末期、明治、大正、昭和と皆笑顔が素敵である。イコール体のバランスがとても優れている証拠だ。これが平成、令和に移り変わり徐々に表情が暗くなってきた。身体能力も著しく低下している証拠である。これには明確な理由がある、教育の問題だ。読者の皆さんもこんな記憶がないだろうか?家や学校でヘラヘラするな!と言われたことを。幼稚園児までならかわいいということであまり言われないのだが、小学生に上がる頃から徐々に言われ始める。笑うこと=ふざけていると決めつけられ、ピシッとした顔をしろと口酸っぱく言われる。これは、体のバランスをくずしなさいと強要しているに等しい。

いちいち言われるのが怠いから、本心ではないにしろ、引き締めた表情をする。それをさもわかったかのようにいい顔だと褒める大人、わけもわからずただ怒られないからと顔を硬らせているだけ。その果ては、身体感覚の欠落である。特に武道系なんかはよく笑うと怪我するぞなんて言われる。でも、その域の達人なんてうっすら微笑んでいたりして不気味に見える。あれは決して強がりなどの演技ではなく、自分の体がどうすれば一番力が発揮されるのか長い年月をかけて体得したのだ。しかし笑顔なんて、初歩中の初歩。どの達人も巡り巡って原点に立ち返っているのだ。すっかり笑顔の本質に気づいた私は常にその表情をキープするようになった、元来お世辞にも愛想のいい顔とはいえない人間だったので、はたから見たら奇妙に見えただろう。早速パレハ(妻)にどうした?と言われた。ことを詳細に説明し、一応はわかってもらったみたいだ。

人間が笑顔=最高の身体感覚をやろうとするときに阻害してくるものもある、つまり笑顔になれない行為だ。それは、スマホとマスクだ。スマホを触っているときに気づけば口角は下がるし、マスクもゴムの圧力で笑顔をキープできない。この二つは人間の身体感覚を奪っている弊害だ。今この世の中はこの二つが席巻している、そりゃ人間おかしくなって病むわな。IT化の現代はますますおかしくなっていくだろう。

私は極力マスクを使わなくなった、街中で口角をあげて笑顔で歩いている姿にすれ違う通行人たちは振り返る。気持ち悪いの?表情かたく、口角がさがり、目が見開いてゾンビみたいな顔をした人とどっちがまともだろうか?その判断すら今の世の中はわからなくなってしまっているのだ。

国に守ってもらえない、誰にも助けてもらえない今の世だからこそ、自分で自分の体を把握し守っていかなければいけない。そして次世代に継承していかなければいけない。守るのはお金ではないのだ。

 

 

 

 

笑顔の本質」への1件のフィードバック

  1. やまもとゆういち 返信

    お久しぶりです(笑)山本勇一です(笑)覚えてないやろうなぁ(笑)
    僕も笑顔が苦手なんやけど やっぱり笑顔って心からしかでやんって思ってるからか笑顔をよう作らないんよなぁ
    笑顔の作り方教えてください~(笑)

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