自伝その3

 いよいよ地元の相撲道場の鶴岡少年相撲教室に通う日がやってきた。母親に連れられ向かった先は、自転車で30分以上かかる市の総合運動公園。果たしてこんな距離ずっと通えるのだろうかと不安になったが、到着してみると相撲場など見当たらない。施設管理の人に聞いてみたら、どうやら場所が違うらしい。調べてもらったら、家から15分くらいの場所だったのでとりあえずホッとして気を取り直して再度向かう。そして遂に到着。プレハブの簡素な作りの建物に、立派な看板が掲げられ緊張度はMAX。そして入り口を開けたら市内の各小学校から集まった精鋭達が練習していた。私自身、小学校では肥満とされ大きいと認識していたが、もはやそこでは標準より下くらいの体格だった。そして、指導者の先生は更に大きな体格で現役バリバリの国体選手元は力士で九重部屋で幕下まで上がった人だった。そのデカさはもはや人ではなく熊のようであった。道場のあまりの迫力に、もはや逃げ出す気力すらなくなり着替えをして稽古場に降りる。

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