誰が優勝するのか?

初場所ももう少しで終わる、大相撲ファンは段々寂しくなるが、闘ってる力士たちはもう少しの辛抱だとあと一踏ん張り力を出すところだ。13日目は街に待った「場所手当」がもらえる。幕下以下の若者と呼ばれる力士たちはこのお給金がほとんどの収入源だ、これがもらえたらあとはゴールは目の前である。しかし、昔こんな話があった。その場所手当を力士に渡さない部屋があったらしい、本当か嘘かわからないが、もし事実ならお相撲さんはどうやって生活していたのだろう?衣食住が揃った相撲部屋にいるのだから、生活できないわけではないが、本当に何の息抜きもできない。

優勝争いは照ノ富士と御嶽海、あとはおまけで阿炎に絞られそうだ。玉鷲に負け、色んな解説者・評論家が今場所照ノ富士が優勝できないのではないかという空気を作っていたが、んなわけない。たった一敗で騒いで何とする!最後まで有利なのは照ノ富士だ、誰かが照ノ富士を倒すのではなく、照ノ富士の心身にこの優勝争いの行方がかかっている。一月場所のジンクスなるものが浸透され始めてるが、そんなこと横綱が気にしてると思う?それ以上にすごいことを複数成し遂げてるんだよ、その件に関しては我関せずだろう。だいたい日本人が流行らせたジンクスなど外国人力士にピンとくるわけない。横綱白鵬がそうだろう、不知火型は短命というジンクスをひっくり返した。例えるなら、イスラム教徒でない日本人がラマダンなどしないでしょ?豚肉食っちゃいけないと言われてもなんでやねん!で終わるでしょ?そういうこと。

ただ、今回優勝はズバリといわれれば御嶽海だろう?照ノ富士もずっと注目を浴び疲れてきていると思う、そろそろ相方・共感できる人間がほしくなってきたのではないか?正代・貴景勝じゃ気持ちが分かり合えない、寂しいから共に重圧を闘う同志・好敵手を求めてるだろう。そうじゃないと張り合いがなくて逆にしんどい、よくて善戦、どんなに危ない体勢になっても勝っちゃうんだからマンネリ化してくる。自他共に対抗馬が必要なのだ。

御嶽海も自身に迫ってきた老い、いよいよ三十路だから本腰を入れてきた。本気7割程度かな?だから力まずのびのび勝てている、彼は彼で関脇の地位に飽きてきただろう。毎回取材で念仏のように大関大関と言われれば鬱陶しくもなる、うるせぇなんて言えないしね。だったら昇進しちゃった方が楽っしょ?批判は正代・貴景勝に向けられてるし、話題の中心はこれからも横綱にしばらく集中するだろうし、大関という相撲協会の看板でありながら割と楽なポジションに座ることができる。そういったことも含めて御嶽海優勝を予想する。

阿炎君は優勝は難しいかも。でも押し相撲でこれだけ安定して勝てるのだから、まずは大関狙ってもいいのではないか?謹慎という苦渋を味わったから、今はプレッシャーより出場できる喜びが糧になっている。しかし人間だからその嬉しさももうすぐ雪解けのようの消えてしまうだろう、上がりたいなら今しかない。モチベーションがなくなれば、その他大勢に埋もれ善戦マンで終わるだろう。

けれども、新春に合ったいつもより刺激的な場所にはなってると思う。これが今年一年ずっと続くことを願って止まない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。