自伝その10

前回からだいぶ間が開いてしまったが、久しぶりに我が相撲人生を振り返りたいと思う。小5の平成4年は、山形で国体が開催された(べにばな国体)。当時はピンとこなかったが、今思うと数年前から国体を盛り上げようとテレビのCMでもジャンジャン流れ、イベントもたくさんあった。正直今の東京オリンピックの盛り上がりより数倍活気があった。そして、これも運命なのか我が地元鶴岡市が相撲競技の会場だったのである。毎日のように学校終わりに友達と見に行ったし、ある1日は学校休んで朝から晩まで観戦した。県の代表として戦う選手がまぶしく見えて、自分も国体代表として相撲を取りたいと強く思えるようになった。

さて、国体が終わったあと、すぐに全国大会を控えていた。全国少年親善相撲立川大会である。この大会はとても参加人数が多い、全国にある相撲道場に所属する選手がほぼ全員、しかも小学校一年生から中学三年生まで出るから丸一日かかる。土俵三面を使っても、朝7時の開会式から夜は21時くらいまでかかった。小学生のメジャーな大会はわんぱく相撲全国大会である、これは青年会議所が主体となって開催してるが、全国の田舎では青年会議所がない地域もあり、強くても予選がない以上全国大会に出れない子がいた。そんな子達が生まれた地域のせいで表舞台に立てない悔しさをぶつけるべく、この大会に出場する真のNo. 1を決める大会なのだ。

私の道場は初出場ながらベスト16、個人戦もベスト16だった。キャリア一年ちょっとしてはまあまあだったかな?よくブログに登場する学年一つ下の前田はこの大会で優勝、全国にその名を轟かせた。そして、暮れの12月に行われる全日本選手権の休憩時間に行われる、全日本小学生優勝大会でも優勝した。前田もわんぱく相撲の予選に出れなかった1人だ、この優勝大会はわんぱく相撲全国大会の上位入賞者と、立川大会の上位入賞者が参加し、本当の日本一を決める大会だ。

結局私はこの大会には一度も出ていない、とてもレベルが違いすぎた。小学校で肥満肥満と呪いのごとく言われてきたが、全国大会行ったら小兵の部類だ。保健の先生恨むぜ!それは冗談だが、5年生の私は全国大会をたんまり経験し、見識が広がった。

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