若隆景の優勝に思う

大変しばらくぶりでございます。たくさんの方に、最近ブログ書いていませんねと言われました。こんなに間が空いたのはホームページを開設してから初めてではないでしょうか?

おかげ様でとでも言いましょうか、最近はとても忙しくさせていただいており、ブログを書くというパワーが切れておりました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

さて、久しぶりのブログですから何から書けばいいかわからなくなってしまいますが、最近の出来事で書くと言えば、やはり若隆景の優勝に関してではないでしょうか。私個人としては、彼に対して特別期待するということはありませんでした。
しかし、学法福島高校という、そんなに相撲のレベルも高くない学校から東洋大学に入り、学生選手権で準優勝するくらい地力がついていたこと。大相撲に入門してからも、かつて勝てなかったライバルを次々と倒し、各段優勝などもコンスタントに積み重ねていったことなど、なんとなく気にはなってました。

また、大波三兄弟の三男であり、元小結若葉山の孫、お父さんも元力士という相撲一家の家柄であるということも目を引きました。

しかし、彼を一番応援しようと思ったのは、私の妻の母、義理のお母さんが若隆景ファンだったからです。私と妻が結婚するまでは、あまり相撲を見たことがなかったそうです。

そんなビギナーな人を虜にするというのは、只者ではない証拠。やはり、優勝への布石はあったのです。

若隆景の魅力は、やはりその「佇まい」の一言に限ります。勝っても負けても、平常心を保っております。心の安定が、あのバランスの良い引き締まった体を作り上げているのではないでしょうか。どんな人でも一目瞭然かと思いますが、体が綺麗じゃないですか?
筋力トレーニングでつけた筋肉ではなく、土俵で作り上げた体です。まるで昭和の力士を見ているような気がしてなりません。サポーターやテーピングの数も少なく、その辺りのところは相撲界一なのではないでしょうか。

大型化し、パワーファイターが増えた相撲界で勝っていくには、彼らの穴の部分を見つけなければいけません。スタミナがないので長い相撲を嫌がる。すぐはたこうとするのでそこを警戒する。この二点に対してきちんと裁けているのが若隆景です。
自身がそんなに太っていなるわけでもないので、長い相撲にも対応できる。はたいても落ちない。これだけでだいぶ白星を増やすことが出来るのです。

これからどんな力士になっていくのか目が離せませんが、かつて出世していった力士たちも、周りに流されたのかどうなのかわかりませんが、その後パッとしなくなるというのがパターンになっております。どうか若隆景だけには、周りに流されずに相撲道を究めてほしいなと思います。

きっと大丈夫!そうでなければ、双葉山以来の八十六年ぶりの新大関での優勝なんてできないのですから。

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