祝 北勝富士結婚披露宴

ブログというのは、それ相当の気持ちと時間がなければ書けない。小生はブラインドタッチというのができないので尚更遅い。書こうと思ったことを、気が乗っている間に書き切らないとそのネタは没になってしまう。それは、ホットのコーヒーが冷めない美味しいうちに飲むことと同じくらい大事である。一体何個の記事を下書きのフォルダにためては、削除しただろうか?

先日北勝富士の結婚披露宴に出席してきた。力士の結婚式はスケールが違う、元々いた世界とはいえ怖気付くものだ。会場に近付くにつれやはり緊張してきた。けれどその緊張は、子供が遊園地に行くようなワクワクする陽の緊張であった。これは、きっと素晴らしい披露宴になるだろうと予感したが、ズバリ的中した。

厳かな、けれども暖かみのある会場の雰囲気。コロナですっかりご無沙汰した方々との再会も果たし、スタートからとても嬉しい気持ちになる。否、主役は新郎新婦である。入場から感極まる、コロナの影響でずっと延期になっていた披露宴をようやく開催できたことを知っていたから感動もひとしおだ。会場全体が困難を乗り越えたお二人を心から祝福していた。

大関三人を筆頭に、数多くの関取も出席していた。新郎の人柄がうかがえる、皆土俵とは打って変わってリラックスして楽しみつつも、祝福していた。彼らの姿を垣間見て、今の相撲人気がなぜすごいのかわかったような気がする。皆とにかく皆優しい、オーラはあるけど、決して近寄りがたいわけでもない。これを世の相撲ファンが黙って見ているわけがない、高いチケットを買ってでも国技館に行きたくなるのも納得した。

楽しいひとときはあっという間。一瞬で終わってしまったかのようだった。なんとも名残惜しい、せめてあと一時間あの空間にいたかった。二次会にもお誘いいただいたが、虚無感のせいなのか疲れもどっと出て、家が遠いこともありご遠慮させてもらった。帰りの電車は少しずつ現実に戻る、でもネットを見れば披露宴の記事が早速出ていて、夢じゃなかったんだと感慨に浸る。やっぱり結婚式っていいね、小生も結婚式やってよかった。そう、ちょうど四年前の2月16日。北勝富士の結婚式の前日にあたる日に式を挙げた、一日違いというのもなかなかないね。

小生は北勝富士とは年齢が一回りも違う、当然名目上は兄弟子であり先輩だ。けれど、小生自身そんな風には思ってない。遅くこの世に誕生した先輩であり兄弟子だと思っている。実績があるから、稽古場で歯が立たなかったからではない、人としての器が大きくて敵わないと観念したからだ。男が男に惚れるといってもいいです、認める。決していつも頻繁に会う仲でもないし、会ってもそんなに話すわけではないが、何か彼の身にあったときには駆けつけたい。小生が幕下優勝した時、自身ですら、姥桜の狂い咲き・いたちの最後っ屁なんて、全く意味が違う解釈をしながら、こりゃ、神様からの努力賞だなんて割と冷めた気持ちでいたのに、人目を憚らず号泣して抱き合って喜んでくれた時は、小生も鼻水というお土産付きでそりゃそりゃ泣いた。色々思うところもあった大相撲人生、あの瞬間に全てが報われた。だから、スッキリお腹いっぱいで引退できた。

大輝本当におめでとう!そして、自分を素敵な結婚式に呼んでくれてありがとう。これからもよろしくな。